丸亀市議会議員
もりや 英明

川西地区総合防災訓練が開催――地域の防災力向上を目指して

川西地区総合防災訓練が開催――地域の防災力向上を目指して

先日、城辰小学校を会場に、町民や地元企業の皆さんを含めた約250名が参加し、「川西地区総合防災訓練」が実施されました。この訓練は、地域全体で防災意識を高めるとともに、実際の災害時に必要なスキルを身につける貴重な機会となっています。

防災指導監による講演で学ぶ「災害への備え」

訓練の前半では、香川県危機管理総局から青井常治防災指導監をお招きし、「災害への備えと対処」をテーマに約1時間の講演が行われました。講演では、南海トラフ地震をはじめとする災害のリスクとその備えについて、具体的かつ分かりやすい解説がありました。参加者たちは真剣な表情で耳を傾け、自分たちの暮らしの中でできる防災対策について考えるきっかけを得ました。

実践的な4種目の訓練を通じてスキルを習得

講演の後は、参加者が4つのグループに分かれ、次の4種目の訓練が実施されました:

消火器の使い方

災害時の初期消火を想定した実践訓練で、正しい操作方法や注意点を学びました。

避難誘導訓練

地震や火災時にどのように避難を誘導するか、実際の避難経路を確認しながら練習しました。

応急処置

怪我人が出た場合に備えた応急手当の方法を学び、参加者同士で実践しました。

災害時の連絡手段

電話やインターネットが使えない状況での連絡手段について訓練を行い、緊急時に備えました。

これらの訓練は、参加者が体を動かしながら学ぶことで、より実践的なスキルを習得できる内容となっていました。

訓練の締めくくりは、温かい豚汁のおもてなし

訓練終了後には、地域の皆さんが用意してくださった豚汁が振る舞われました。寒い中での訓練の後にいただく温かい豚汁は、参加者たちの疲れを癒し、交流の場としても大いに盛り上がりました。この豚汁を目当てに毎年参加される方も多いそうで、防災訓練の名物となっています。

地域のつながりが防災力を高める

今回の川西地区総合防災訓練を通じて、地域住民や地元企業の皆さんが一丸となって防災への備えを強化する姿が印象的でした。災害はいつどこで起こるかわかりませんが、こうした日頃の訓練が、いざという時に命を守る大きな力となります。

防災は一人ひとりの意識と行動から始まります。今後も地域全体で協力し合い、安全で安心して暮らせる町づくりを進めていきましょう。

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